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奈良時代から受け継ぐ希少国産シナモンを守り伝える男

うちのシナモンは奈良時代から根付いています。国内ではほぼ自生していない品種で、DNA解析もしてもらいました。【どのような商品を生産されていますか?】今、僕が作らせていただいているのがジンジャーシナモンティー等の加工食品です。またそのシナモンの栽培をしています。自分のところで栽培しているシナモンと、高倉農園さんという糸島の生姜の農家さんがあるのですが、無農薬で栽培している生姜で、そちらとのコラボという形で作っています。両方とも糸島の農産物だけで作るというのを柱として、この商品を作りました。うちのシナモンは無農薬なのですが、どうして糸島にシナモンがあるのか?というところの話をすると、奈良時代に聖武天皇が作った漢方園があったんです。その跡地がシナモンの自生地となりシナモンの森が生まれました。うちのシナモンは、奈良時代から継承している作物なのです。苗木を採って耕作放棄地に植え直すプロジェクトもさせていただいています。市販の商品と違うところは、シナモンの葉っぱをメインに商品をつくっている所です。市販のシナモンティは、紅茶のフレーバーとしてシナモンのパウダーやスティックが使われるのが一般的ですからね。【シナモン栽培をはじめたきっかけを教えてください。】単純に面白そうだったからです。実は、僕自身は正直シナモンが苦手だったんです。でも、シナモンって珍しいじゃないですか?お茶ってお茶の木の葉っぱからできていますよね。最初はその発想だったんです。シナモンがあることは昔から知っていたので、「これでお茶をやってみようかな?」と思ったことが始まりです。自分はシナモンのスパイシーさが苦手なのですが、そんな僕でも葉っぱの方なら飲めたんです。清涼感がすごい爽やかで美味しくて。シナモンは好き嫌いがはっきりしているものなので、名前を聞いただけでも無理っていうひともいらっしゃる。でも、これはお客様から「レモングラスじゃないの?」といわれるくらいの香りだったんです。母が冬に毎年切り干し大根を作るのですが、ストーブの前に広げて乾かすんですね。その隣にちょっと乾燥させてみようとシナモンの葉っぱを2、3枚置いておいたんです。そうしたら、結構良い感じで乾いた上に、煮出してみたら「ちゃんとした味が出るやん?」と思ったんです。「実はこれはシナモンの葉っぱで、清涼感がこんなにあるんですよ」というのを伝えるのに最初は苦労しました。ですので、レモングラスのお茶も同時に作って、こっちがシナモンですよ、レモングラスですよと比較できるようにしたりしました。【こだわりや、アピールポイントがあれば教えて下さい。】独自の取り組みとして、地域の雇用に貢献できるのではと思い、障がいのある方を成果報酬制で雇用し、シナモンティーの葉と枝を分離する作業を委託しています。他にも、加工した際の廃棄にあたる枝の部分を資源として再利用するなど、無駄をなくす工夫も行っています。これらの取り組みは、栽培から加工、デザイン、ブランディングやマーケティングまで自分たちで行うからこそ実現できるものであり、うちの強みではないかと考えています。【商品を受取るお客様へのメッセージ】僕が今作っているシナモンティーは、味という意味での美味しさと言うよりも、いろいろな人が関わっていろいろな思いがある上での美味しさ、というのがあり、それを伝えていきたいなという思いがあります。単純に飲んで「ホッとする」と言っていただくのもありがたいのですが、その影にはいろいろな人たちの努力や、糸島の歴史、などがこのシナモンティーの中にぎゅっと詰まっています。みんなが一緒になって作っているシナモンティーなので、そこを感じ取っていただけたらなと思っています。

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